「食」の大切さを

今の時代だからこそ

みんなに伝えていきたいから


これからの未来を築いていく子供達に僕らに何が出来るだろう?

その想いは「食」というものに全てが精通しているように感じています。

何が出来るだろう?という前提に、何を伝えていくべきか?

出前授業に行くたびにいつも頭の中に自然とよぎってしまいます。

食育を題材にしている授業で学級を訪ねた時に、ある生徒の子からこんな言葉が出ていました。

「今まで色んなものを食べてきたけど、食べてきたものにどんな役割があるなんて全然知らなかった」

この何気ない言葉は今の現代の子供達やそれ以外の大人の方全てに

当てはまるような気がしてなりませんでした。

裏を返せば、料理や食材を知っていても何を食べているのかが解らないとも

受け止めることもできます。

「食」というのは生きている限り切っても切り離せないものであって

バランスを考えて食事するという事は体を支え、養っていける事が大事であり、

近年の大きな病気を防ぐ資本的ともいえる丈夫な体をつくっていけることが

「医食同源」という言葉に当てはまるのではないでしょうか?

食の知識を知ることは生きていくためで必要不可欠だという事を

多くの方に伝え、知ってもらうことは今後の未来を築いていく子供達を含め

重要な時代に差し掛かっているからこそ、食の重要性を今一度考える時だと思います。


生産者と協力して

伝えることが出来る

「食」の貴重さ


食イベントを通じて

農業生産者と協力して開催するイベントには、日常の生活では見ることが出来ない

生産者の食材に対する熱い気持ちを感じ取ることが出来ます。

自分達が日頃惜しむことなく育ててきた野菜を使って行う

イベントなど、生産者側にもどんな料理が出来るのだろうと

純粋な興味津々そのものさえも伝わってきました。

「食」に携わってお互いに共通して言える大切なことは、生産者側も同じく

自分達の丹精込めてつくったものをちゃんと食べて欲しいという

真っ直ぐな気持ちです。

以前開催されたあるイベントに参加された方からは

「オクラにこんな風な料理の使い道があるなんて知らなかった」

という言葉が寄せられた時には、オクラ生産者の方は

とても嬉しそうに聞き入っていたのが印象的でした。

それと同時に、知らなかったことを知るという機会の重要性が

今後の日本の自給率に繋がっていくのではないかとも感じ取れることです。

冒頭で述べたように、一つの食材に何の意味があるか解らないことは

この先の食に対する見方を一つとってみても、とても危機迫ることのように

不思議と思えてしまうのは本当に怖いことです。

日頃食べているものをちゃんと理解するという事は

野菜や果物を食卓に送り届けてくれる生産者を知っていくことに

繋がると思っています。

今一度、僕達は生産者の貴重さを知らないといけないことを前提に

食の重要さを改めて考えていく時代なのではないでしょうか?


「食」を大切にすることは

大量廃棄や病気を改善する

根本的な問題につながる


どの授業やイベントに出演しても

僕は必ず「食」と「体」の精通性を促しています。

活動を通して、食事の事で相談されることもあるのですが

いつも感じることは、体が不調を起こしてから初めて食生活を見直すという疑問。

なぜ?体に不調をきたす前に自分の食生活を見直すことが出来ないのか。

それは「食」に対する意識と理解が日頃の生活で考えることができないからだと思います。

自分は大丈夫・・・その安易な考え方が大きな病気を招き

「食」に対する低い意識が食べ物の貴重さを低くし、

理解もせずに食べられるものを捨てるという

「大量廃棄」という大きな問題を招いている要因の一つではないでしょうか?

食べることがどれだけの力を発揮し、自分の源を支えているかを

伝えていくことは人が人で抱えている重要な「食問題」の

解決に繋がることは、一人一人の認識力が大切だと痛感します。

「食」と「体」に繋がることの大切さを

整体師の資格も活かして食育講演も行っています。

自宅でもできる施術の仕方などを説明すると

参加者の方から日頃の体調面を積極的にお話をしていただいてくれます。

体の不調が食事面にも関係していることをまず最初に考え、

食材という一つの価値を見直すことが「医食同源」にとって

とても重要なことだということを理解していただけたらと思っています。